「殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合」全米を震撼させたイケメン・知的シリアルキラーの素顔とは!?
一定の間隔を開けて殺人を繰り返す連続殺人犯・シリアルキラー。この言葉は治安が悪化の一途をたどっていた70年代のアメリカで誕生した。
わずか10年間で凶悪犯罪が130%増加した70年代のアメリカでは、チャールズ・マンソンのカルト殺人事件、サムの息子事件、丘の上の絞殺魔(ヒルサイド・ストラングラー)事件、ジョン・ゲイシー事件など、次から次へと凶悪犯罪が発生。連続殺人が“新しい現象”として人々から恐れられるようになり、その犯人のことをシリアルキラーと呼ぶようになったのだ。
70年代に起きた数ある連続殺人事件の犯人の中で、最も全米を震撼させたのはテッド・バンディという男だった。テッドは若く、ハンサムで、人当たりが良く、弁護士を目指す法学部生で、虫も殺せないような温厚な青年に見えた。カリスマ的な魅力を放ち、裁判では自己弁論をした。心理学の学士を持っている彼は話術に長け、公判には多くの女性ファンが殺到。熱烈アプローチしてきた女性と結婚までした。
しかし、テッドは1974年2月から1978年2月までに少なくとも30人の女性を拉致、強姦、暴行、絞殺、屍姦した凶悪犯である。切断した被害者の首を家に保管するなど、その犯罪内容はこの上なく凄惨なものだった。
今年1月26日、このテッドの伝記映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』がサンダンス映画祭で上映された。手がけたのは、実際に起きた犯罪を描くドキュメンタリー・クリエーターのジョー・バーリンジャーである。
ジョーは、テッドへの100時間にわたるインタビューをもとにドキュメンタリーシリーズも制作しており、テッドの死刑執行からちょうど30年目にあたる1月24日、大手配信動画サービスNetflixで配信開始した。それが全4話からなる『殺人鬼との対談:テッド・バンディの場合』である。
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